・美しい金字の写経

紺や紫色の紙に、美しい金色の文字で書かれた写経が金泥写経です。金泥は、金粉を膠(にかわ)で溶いたもの。今から約1200年前の弘仁九年(818年)、疫病が流行し大飢饉で多くの人が苦しめられていました。そこで、時の嵯峨天皇が人々の安寧を願って金泥写経を行なったところ、その功徳により疫病が収まったと伝えれらています。

 

この時に書かれた金泥写経は霊経として崇められ、今も京都・大覚寺で厳重に保管されています。干支が一周する60年後毎に、勅命のみで公開されるという大変貴重な写経です。今なお美しい輝きを保っていますが、当時の人達も、金色に輝く写経に不思議な力を感じていたのではないでしょうか。

・金字写経を書いてみましょう

ご存知の通り金粉は高価なもの。さらに膠で溶いて金泥を用意する等、大変手間がかかります。そこでお勧めしたいのが金字が書ける筆ペン。特に鮮やかな発色の顔料インキを使用した筆ペンは、本物の金泥のように美しい金字が書けます。

 

写経は仏教の修行の一つですが、嵯峨天皇の写経のように祈願のためにも行われてきました。金色の持つ不思議な力で、あなたの願いを成就させてみませんか?